私は若い頃に胃を患ってしまい、病院に入院をする事になりました。
そして検査の結果、手術をする事になったのです。
手術自体は簡単な物だったのですが、これまで手術を経験した事がなかった私は、不安で心がいっぱいになってしまいました。
そんな私の心情を察してくれたのか、担当の看護師さんが私の事を励ましてくれるようになったのです。
今回の手術はよくある手術で、リスクはないに等しいと詳しく教えてくれました。
それを聞いて私は不安を少し、無くすことができたのです。
そしていよいよ手術と言う時にも、緊張している私に担当の看護師さんが優しい言葉を掛けて下さり、そのおかげで緊張を大分ほぐす事が出来ました。
その後手術が終わり、麻酔から目を覚ました時にも担当の看護師さんが私の事を気遣って下さり、最早何の不安も感じなくなっていたのです。
それからしばらくして私は退院をする事になったのですが、この時点で私は看護師さんとお別れする事に寂しさを感じる様になっていました。
情けなくも看護師さんに最後のあいさつをした時には、涙を流してしまいました。
この時から何十年の時が流れ、この後は病院に入院する事はありませんでしたが、入院時に優しくしてくれた看護師さんの事は、今でも鮮明に覚えています。