私は3年間看護助手として大学病院に勤務していました。人のために私ができることをしたいと思い助手の仕事を選んだのですが、私が病院で働きたいと思った理由は、祖母が入院していた病院の看護師さんたちがとても一生懸命働いていて、患者さんだけでなく、入院患者の家族にまで心配りをしてくれて、感動したからです。祖母の病状が落ち着かず、毎日暗い気持ちで病院にお見舞いに行っていた私たちに、看護師さんたちは、優しく声をかけてくれました。家族のみなさんも毎日寒い中を通うのは大変だろうから、みなさんが無理して身体壊さないようにたまにはお休みしてゆっくりしてくださいね、おばあちゃんもきっとみなさんの疲れた顔はみたくないだろうし、なおばあちゃんのことはしっかりここで診ていますから、不安だったら私たちに何でも話してもらっていいですよと穏やかに話してくれました。こんな気遣いのできる看護師さんに憧れて、私も医療の現場で働き始めたのですが、現実は全く違いました。白衣の天使ってよく言うけれど、実際の看護師さんたちは常にカリカリしていました。人数ギリギリで仕事をしているため、余裕がないのです。もちろん、天使のような看護師さんもいましたが、一握りです。看護師さんの立場はすごく重要で、医師と患者さんの間の橋にならなければならないし、こなさなきゃいけない雑用もたくさんあるようです。期待していた天使のような看護師さんにはあまり出会えなかったけど、医師と患者の間で一生懸命働く看護師さんってやっぱりすごいです。